「エミリア・ペレス」、彼女はかって最悪の麻薬王だった。女たちの出会いが運命を切り開く!

ひろ12345

おすすめ度 ☆☆☆☆

ジャック・オーディアールが手がけ、2024年・第77回カンヌ国際映画祭で審査員賞と4人の俳優が女優賞を受賞した作品。メキシコの麻薬カルテルのボスが過去を捨て、性別適合手術を受けて女性として新たな人生を歩みはじめたことから起こる出来事を、クライム、コメディ、ミュージカルなどさまざまなジャンルを交えて描いた。

医学的に男性から女性に生まれ変わった人生の、実の子に親と名乗れずに巻き起こる悲喜劇。

マニタス役を演じたカルラ・ソフィア・ガスコンは、カンヌ国際映画祭において初めてトランスジェンダー俳優として女優賞を受賞した。

ミュージカル仕立てで、登場人物たちの心情をどんどん歌詞で描くので、説明セリフや、映像での心情描写を不要にして、テンポよく切り替わるカットに加えて、物語のドライブ感がとてもよい。

黒を白と言うような仕事ばかりで辟易していた弁護士のリタ。メキシコの裏社会を牛耳るマニタスからの女性になりたいという突拍子もない依頼を受ける。莫大な報酬と引き換えに新しい身分証の手配や性転換手術の医者探しなど、無茶難題をこなしていくリタ。最終的にはミッションをクリアし、マニタスはエミリア・ペレスとしての新しい人生を歩み始める。