「蛇の道」、どこまでも追い続ける!
おすすめ度 ☆☆☆
フランス・日本・ベルギー・ルクセンブルグ合作
黒沢清監督が柴咲コウを主演に迎え、1998年に手がけた同名映画をフランスに舞台を移してセルフリメイクしたリベンジサスペンス。娘を殺された父親と彼に手を貸す精神科医が繰り広げる徹底した復讐の行方を、全編フランスロケ&フランス語で描き出す。
関係者を一人一人拉致し、拷問の上殺すという陰々滅々した展開に終始する。女医を演じているのが柴咲コウ。何故、ここまで協力するのか不明なままに復讐にむしろ積極的に主導をとっていく強さや冷たさにおいて、キャスティングは成功している。拉致する際に寝袋にくるんで二人で引きずることが繰り返されるのはある種ユーモラスでもあるのだけれど、鎖で微妙に動ける形で監禁し、糞尿を垂れ流しにさせ、食物を床にぶちまけるなど、「不快」極まりない道具立てはさすが黒沢清ワールドである。加えて、果たして本当に彼らの手によるものか明確でないままに、女医たちによって殺戮を繰り返していく不条理さ、どんよりとした空気感に他の監督作品では見られないものがある。

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