「辰巳」、前代未聞のジャパニーズ・ノアール!
おすすめ度 ☆☆☆★
「ケンとカズ」で注目を集めた小路紘史監督が自主制作で完成させた長編第2作で、希望を捨てた男と家族を失った少女の復讐の旅路を描いたジャパニーズノワール。
暴力組織の男が暴力組員たちに姉を殺された少女の復讐に関わってゆく物語。
日本のリアルな裏社会を描きながらも無国籍ムードを全編に漂わせ、アウトローたちの慟哭とロマンが胸を打つ、日本映画の枠に収まりきらない圧倒的なスケール感とクオリティ。
ヤクがらみの売上の誤魔化しを巡って紛糾する組織内のゴタゴタに巻き込まれ命を落とした京子の妹、葵(森田想)の復讐劇がメインとなるのだけど、組織内で死体処理という汚れ仕事をやらされてばかりで鬱屈を抱えている辰巳(遠藤雄弥)がそこに絡むことになる・・・
暴力と暴言と血と唾にまみれた映画である。唾をまき散らし、暴言を吐き散らし、血で汚れたつなぎを着るあおいという若い女は、だが、この辰巳と語りあうシーンで少女に戻る。

このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。