「夏の砂の上」、乾いた心が重なるとき!

ひろ12345

おすすめ度 ☆☆☆☆

夏の砂のように乾ききった心に沁み込む一筋の希望を描く、切なくて温かい珠玉の物語。

雨が一滴も降らない、からからに乾いた夏の長崎。
幼い息子を亡くした喪失感から、坂の多い街を幽霊のように漂う小浦治。
妻の恵子とは、別居中だ。この狭い町では、元同僚の陣野と恵子の関係に気づかないふりをするのも難しい。働いていた造船所が潰れてから、新しい職に就く気にもならずふらふらしている治の前に、妹・阿佐子が、17歳の娘・優子を連れて訪ねてくる。おいしい儲け話にのせられた阿佐子は、1人で博多の男の元へ行くためしばらく優子を預かってくれという。こうして突然、治と姪の優子との同居生活がはじまることに……。