「私、オルガ・ヘプナロヴァー」、私の人生どこで狂ったか、ただ生きたくってさ!

おすすめ度 ☆☆☆★
チェコ・ポーランド・スロバキア・フランス合作
チェコスロバキア最後の女性死刑囚として、23歳で絞首刑に処された実在の人物を描いたドラマ。
オルガの人格や行動を擁護することも、伝記映画にありがちな感情的な演出もあえて排除し、ドキュメンタリー的リアリズムで全編を描く。
13歳の時から深い鬱病に悩まされていたオルガは、気分が乗らないという理由だけで学校に行きたがらず、ベッドに横たわったままだ。彼女は常に不機嫌で、自分の殻に閉じこもり、母親以外の家族は彼女に関わろうともしない。ある時、精神安定剤メプロバメートを過剰摂取して自殺を図ったオルガだったが、それは未遂に終わり、母親によって精神病院に入院させられる。そこで彼女は初めて同性同士の肉体的関係や未成年者喫煙を目にし、また彼女たちからシャワー室で集団リンチの洗礼を受けるのだった。退院後、母親から誕生日のプレゼントは何がいいか聞かれたオルガは、家を出たいと告げた。
森の中の粗末な小屋で暮らし始めたオルガは、髪を短く切り、トラック運転手として働き始める。職場で出会った美しいイトカに誘われ、精神的にも肉体的にも初めて他人と関係を持ったオルガ。しかしイトカにはオルガ以外の恋人がおり、やがてオルガから離れていく。ますます心を病むオルガは母親に助けを求めるも、無言で処方箋を渡されるだけ。精神病院も助けにはならない。オルガは自分を追い詰めた"世間"に復讐し、死刑による"自殺"を図るため、路面電車を待つ人たちの中にトラックで突っ込んでいく。





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