「八犬伝」、正義でなにが悪い!

ひろ12345

おすすめ度 ☆☆☆☆

山田風太郎の小説「八犬伝」を役所広司主演で映画化。里見家の呪いを解くため運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いをダイナミックに活写する“虚構”パートと、その作者である江戸時代の作家・滝沢馬琴の創作の真髄に迫る“実話”パートを交錯させて描く。

江戸時代の人気作家・滝沢馬琴は、友人の絵師・葛飾北斎に、構想中の物語「八犬伝」を語り始める。里見家にかけられた呪いを解くため、八つの珠を持つ八人の剣士が、運命に導かれるように集結し、壮絶な戦いに挑むという壮大にして奇怪な物語だ。北斎はたちまち夢中になる。そして、続きが気になり、度々訪れては馬琴の創作の刺激となる下絵を描いた。北斎も魅了した物語は人気を集め、異例の長期連載へと突入していくが、クライマックスに差しかかった時、馬琴は失明してしまう。完成が絶望的な中、義理の娘から「手伝わせてほしい」と申し出を受ける──。失明してもなお28年の歳月をかけて書き続けた馬琴が「八犬伝」に込めた想いとはー。



物語は「八犬傳」を執筆中の曲亭馬琴こと滝沢馬琴(役所広司)に焦点を定め、彼と浮世絵師・葛飾北斎(内野聖陽)との親交を軸に、長年にわたる創作活動と「八犬傳」作中の展開を交互に並走させていく。なにより同戯作は、28年もの歳月をかけて脱稿へと至ったライフワークだ。その間に過ごしてきた馬琴の半生は、劇化に値する悲喜と波乱に満ちている。